秋ヤマメ? 夏ヤマメ

shinichi

2010年06月12日 23:32

32度!ひぇー、こりゃ暑いはずだ。
わたしは心当たりのワンポイントを狙う為、沢を目指す。

ここではない他の支流で釣れたヤマメは夏ヤマメだったのに、この沢で釣れたヤマメは秋色だった。
ここはまだ秋なの?




ただひとつのポイントを狙う為、わたしはその沢へとやってきた。
ポイントへと向かう途中、ルアーを投げながらわたしは進む、すると小さい魚がウヨウヨと出てくる。
しかし、わたしはその魚達とは遊ばない。


狙いのポイントのすぐそばまでやってきた。
ゆっくりゆっくり歩を進める。気をつけろ、気付かれるなよ、慎重に!慎重に…。

しかし空しくも、足元から狙いのポイントへと魚影が走る、うわっ、しまった!ポイントをダメにしてしまっただろうか。
とりあえずルアーをキャストする、反応無し、やはりもうダメか。
もう一度、反応無し。
くそっ!もう一度。


うわ!キタッ!!!
こんな事ってあるのか。


少し頼りのないミッチェルのハンドルを慎重かつ迅速に回し魚を寄せる、タイミングを見てネットを水に浸す、スーっと魚をネットへと誘導する、慎重に、慎重に。
小さな沢なのですぐにネットイン出来た、ヤッタゼ!!!





沢を出ると、まだまだ暑い!
流れ出る汗を拭き、思い切り空気を吸い込んでみる、フー良い気持ちだ。
ここにはとてものどかな空気が流れている、まるで時が止まっているように感じてしまう。
それはここに住んでいる人達とわたしとでは、日々流れる時間は違うからであろうか、こうして釣りをする事が無ければ、きっとわたしはここへ来る事は無かっただろう。




まだ日が沈むまで時間がある、そこでわたしは移動して山の中にある支流を釣り歩く事にした。
そして、そこで釣れたヤマメは当たり前のように夏色であった。





毎日職場から望むその景色を遥か遠くの場所だと感じていたが、案外近いものなんだなと渓流釣りをはじめてからわたしは感じるようになった。
少し歩み寄ってみれば良い、ただそれだけの事だ。


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