秋色の山女達

shinichi

2009年09月13日 19:04

朝はいつも行く支流へ行くが、なかなか思うようにいかない。
普段からキャストが上手い訳ではないが、この日は普段はしないようなキャストミスで、根がかりやライントラブルが続く。
当然、釣果のほうも散々である。

他に釣り人はいない。
心を落ち着かせて、なんとかいつものわたしを取り戻す。


しかし、足元に嫌なものを見つけてしまった。
ころがし云々と書かれたゴミである。
釣り人が捨てたゴミが平然とそこにあるこの光景は、渓流釣りで良く見かける。
見る度に本当にがっかりする。



気分を変える為に、以前から少し気になっていた場所へと移動する事にする事にした。
初めての場所というのはドキドキするものだ。
小さな冒険心から、わたしは少し興奮気味である。

思っていたよりも魚影が濃いぞ―。

大月は、まだまだ行った事のない場所が沢山あるようだ。
こんな支流があるなんて。







初めての秋の渓流で出会った山女達は、写真でしか見た事の無い、秋色に染まった山女達だった。
写真で見るのと、実際に自分の目でみるのとでは、やはり違う。

これが秋色に染まった山女か―。

ワタシの目の前にいる山女の、なんとも綺麗な事。
この山女は口元のホクロが、まるでマリリンモンローのようで、とてもセクシーである。

ナンノちゃんと名付けよう。
ナンノちゃんとは、初めて訪れた支流で出会った。





ナンノちゃんは7寸程ながら、とても元気であった。




さほど流れの無い中を、ジジ、ジジと控えめにドラグが鳴る。



わたしの周りには渓流釣りをする友人が2人いるが、いつも3人で釣りに行ける訳ではない。
都合がつかず、1人で行く事もあるし、2人で行く事も勿論ある。
この日は久しぶりの3人揃っての釣行という事で楽しくてテンションもあがる。

今年はあと1回、シルバーウィーク釣行で3人揃っての渓流釣行は終了であろう。
今年から渓流釣りを初めて、随分と渓流に足を運んだものだ。
まさか、こんなに夢中になるとは思いもしなかった。

来年も楽しく釣りが出来ると良いな、と思いながらナンノちゃんに別れを告げた。


サヨナラ、ナンノちゃん。
また来年、大人になった君に会えるのを楽しみにしている。




4寸程の山女達も、立派に秋色に染まっていた。


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