道南釣行 1日目
観光を兼ね、わたしは函館へ行ってきた。
5泊6日で3日間を釣り、というスケジュールをたてて行ったのだが、結論から言えばもう1日釣りの日を増やせば良かった。
兎に角楽しかったのだ。
今回訪れた道南の渓は、魚影は濃くプレッシャーは無いというまさに天国。
熊に合わないかだけが常に気になっていたが、素晴らしい川の恵みがわたしを癒してくれる。
道南釣行初日は、北海道に住んでいる知人に聞いた、鳥崎渓谷八景のひとつである上大滝にブラウントラウトを狙いに行く事にした。
ちなみにこちらの川は、先日のミノーイングスクールで飯田さんと話ているときにも名前が出てきた川で、かなり期待出来るのではと思える川である。
12:00頃、川の下流域に到着。
わざわざ北海道まできて、随分とのんびりとしたものだ。
上大滝に向かう途中、道路に沿って川が流れているのだが、こちらがまた良い雰囲気。
目的地に着く前ではあったが、たまらず軽く竿をふってみようと入渓してみる事にした。
すると、4寸程の山女が立て続けにヒット。
しかし本日の狙いはブラウントラウトである為、すぐにリリース。
なかなか狙い通りいかないものだ、なんて思いながら深場にキャストする。
きた!いい手応え―。
ヒットした8寸程の魚は、念願のブラウントラウトだ。
やったぜ―。
とりあえず満足、という事でわたしは再び上大滝を目指す事にした。
勿論、時間に余裕があれば、またここに来る気満々である。

寄ってみたいが、ちょっと覗いてみた感じでは入渓地点を確認する事が出来ない。
入渓地点を探してちょっと釣って、なんてしていたら、今日は目的地まで辿り着けなくなってしまいそうである。
ここは我慢だ―。
そう自分に言い聞かせ、今度は入渓せずにそのまま上大滝を目指す事にした。
ダム上流は谷が深くなり、下流域とはかなり雰囲気が変わってくる。
怖いな、熊―。
大丈夫なのだろうか、熊―。
少し行くと上大滝を発見、先行者はいないようだ。
クラクションを数回鳴らし、そして笛を吹きながら階段を降りて滝の前まで進んでみた。
そして、ビビリながらも少し流れの緩くなったところへルアーを通す。
周りをキャロキョロと確認、そしてまたキャスト。
なんだか落ち着かない。
そういえば下流域でもそうだったのだが、落ち葉が非常に多くキャストする度にルアーに落ち葉がひっかかってとても苦労した。
だがなんでも慣れるもので、数投すると落ち葉にひっかからずルアーを通せるようになってきて、そうするとチェイスも見られるようになってきた。
いかにもなところに上手くキャストして、落ち葉にひっかからないように慎重にルアーを通すと8寸程のブラウントラウトがヒットした。
そして、釣り上げたブラウントラウトの写真を撮っていると背後でなにやら気配が!
振り返ると、そこにはなんの緊張感もない観光客のカップルが…。
そうか、ここは大丈夫なのか…。
それでも、観光客のカップルが居なくなると、また緊張してしまうビビリなわたし。
先程よりも一回り大きい9寸程のブラウントラウトがヒットし、写真を撮っていると今度は家族連れの観光客が…。
八景のひとつという事で、結構観光に来る人多いところだったのか。
少し気が抜けてしまった為、わたしは移動する事にした。
さて、次は何処へいこうか。

シーズン中であれば釣り人が多い場所であるらしいが、今はキャンプ場は閉鎖中のようである。
人影なし。
少し寂しいがプレッシャーが無い事はいい事だ。

それにしても何処も本当に美しい景色である。
難しい事はなにも考えず、わたしは竿をふる。
釣れても釣れなくても、こんなステキな場所で釣りをしているだけで、本当に幸せだと感じる事が出来る。
北海道、最高だ―。
ここでは、手乗りブラウンから尺上ブラウンまで、大小様々なブラウントラウトが釣れた。
わたしはとても満足して、まだ明るいうち16時には納竿とした。
まだ明日も明後日もあるから―。
2日目へ続く
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